番外編 49

走る事と走らせる事と
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2年前の車検の時の頼りないジャッキアップ 下へ潜り込んでの点検は大変だったので


店頭にあった軽では唯一の二人乗りスポーツカー(コペン)


カタログを見ている家内 「二人しか乗れないやないの!!」


車検を受けたて ワックスかけたてで・・たった3万円


所詮スポーツカーは 網戸に映るカマキリのごとしか?

 ハーイ、皆さん・・走っていらっしゃいますか?温暖化のせいか今年の夏の暑さと言ったら尋常じゃなかったですね。平年より3℃程高い酷暑日の連続では、走れと言う方が無理かもしれません。あちらこちらで熱中症で死亡者が出たことが報道されていましたのを理由にして、全くの開店休業状態。長く続ける秘訣は無理をしない事、マイペースですごすことなんだと、変に悟った事を言っています。

 閑話休題。皆さんはどんな車を走らせていらっしゃいますか?こちらの方は酷暑日でも熱中症の心配も無く走ってくれますよね。機械って本当に凄い物だと感心するのみです。でも定期的に健康診断を受けなければなりません。車検です。オッと言い忘れそうになりましたが、ご自身の定期的健康診断を受けていらっしゃいますか?車なら悪いところが見つかれば取り替えればいいし、すっぱりと新車に取り替えることも可能なんだから、こうしてみると、自分の健康は自己責任で全てだから、お互いに気を付けましょう。
  9月が今乗っている軽乗用車(ミラ・94年製)の車検で、今まではユーザー車検で自己責任の骨頂みたいな感じで苦労しながらやってきたけれど、3ヶ月前に眼内レンズを入れる手術を受けた後なので、ジャッキアップした車の裏側に潜り込んでの整備作業はいかがなものかなと自制して、今回はメーカーの整備工場へ車検を委託してしまった。費用は自分で受ける車検の倍の10万円ほどかかってしまうが、しようの無い時はしようがないのだ。

 新車がずらりと並んでいるが、最近のずんぐりスタイルは好みじゃない。これなら13年前の今乗っている方がズッとスマートだ。そんな車の間に小さい車が置いてある。軽ではダイハツだけの2人乗りのスポーツカーのコペンを見て、これは面白い車だな!!

 何時も懇意にしている営業マンにコペンのカタログを頂戴して帰った。商品カタログってのは魅惑的な写真とこれ見よがしな言葉で飾られているので、注意して読む必要があるが、2人乗り限定なのが曲者だ。考えて見ると、私の車に2人以上乗る事はそうそう有る事じゃない。何時も余分の座席と空間を乗せて走っているのだ。窮屈そうに見えるけれど、この方が合理的だとも思ってしまうし、軽自動車と言えども良いデザインだ。

 ネットで評判を探ってみると、これが結構良い評価で、なかには「この車に対して文句を付ける奴は、高くて買えない僻み」と言うのには笑ってしまった。もっと調べてみようか・・・・・
 図書館へ行って自動車関係の本を探してみたら、徳大寺有恒著の「間違いだらけのクルマ選び」最終版があって、スポーツカーの項目を開いてみると・・あった、あった。早速借り出して来て、家でじっくりと読むと、「乗っている人だけじゃなく街中が楽しくなるクルマ」ふんふん・・「こいつは所有して人に自慢できる始めての軽自動車だ」・・殺し文句は「コペンが似合うのは初老の夫婦だ。子供に手のかからなくなった夫婦がこういうクルマに乗るスタイルは、実は50年代のイギリスのスポーツカーと全く同じコンセプト・・」
 少々の違いは無視しよう。76歳では初老とはいえないけれど、何だか楽しそうなクルマで有る事には違いない。

 某日、又もやダイハツ販売店で馴染みの営業マンと話。
 「とりあえず見積もりしてみましょうか」 暫くして一枚の書類を持ってきた。カーステレオなしで177万円。この位の値段で驚くに値しないらしい。今秋、トヨタと日産から新しく発表された新スポーツカーは700万円もするのだ。コペンとは丸っきり桁違いで、上には上があるんだなぁ・・・・・
 「私の乗っているミラの下取り価格はなんぼになる??」 クルマの周辺とエンジン内部を一通りチェックしている。おいおい!10日ほど前に、お宅で車検受けたところやないか。悪いところは無い筈やし、前日にワックス掛けもやってピカピカなんやで。こういうのは営業マンの一存ではいかないらしい。データを本社へ送って、暫くして回答。「もう登録してから13年、クルマとしての価値はゼロ査定。それにこのクルマはオートマと違うし、ツードアー車なので、上乗せは難しいけれど、程度が良いので3万円・・」 ガクッ・・・・・
 念の為、下取りしたクルマを店頭に置いたら、20万円乃至25万円とか。「だってマニアしか買ってくれないし、何時売れるか分からないし・・」との事だそうな。

 今、求められているクルマの実態が分かってきたよ。軽自動車と言えども4人が楽に乗り降り出来なけりゃいけないのだ。だからズングリムックリのワゴンタイプが全盛で、運転は楽でなくっちゃいけないから絶対オートマ!!。だって免許を取る時からしてオートマ車限定で、高速で走る必要が無いからあのスタイルで良い。まるっきり空気抵抗や横風の心配などさらさらしないよね。買い物や学校や習い事への子供の送り迎えにピッタリなのがワゴン車なんだから、その選択以外は全てはじき出されてしまうんか!!

 スポーツカーの魅力って何だろう?
 これに就いては心強い先生がいらっしゃる。児玉先生だ。今となっては伝説?だけど、スポーツ万能の児玉先生は、クルマでも最高のスポーツカーを操っていらっしゃった時代があったそうだ。ホンダのNSXと言えば泣く子も黙る国産の最高のスポーツカーに乗っておられたそうだが、残念ながらハンドルを握っていらっしゃる姿は見た事が無い。お聞きすれば、用も無いのに沖縄まで行って、NSXを走らせていたとおっしゃる。鈴鹿サーッキット辺りでないと実力発揮出来ないだろうに、それでも至福の一時を過ごされたとか。颯爽と走る児玉先生の姿が目に浮かぶ・・・・・
 これはワゴン車と全く次元の違う世界なんだとボチボチ理解。さすればコペンはいかに?

 更に某日、営業マンと話をしていたが、「一度試乗してみませんか?」
丸っきりの新車を運転してみたらと言うが、オートマなので、何時も乗っているマニュアル車とは勝手が違ってやばいから、横に乗せてもらって街に出た。動きは軽快だしスムーズだ。ある程度走ってから「オープンにしてみましょうか」 道の横に停車して、ロックを外してスイッチを押すと・・20秒程で完全にオープンになる。頭の上がスカスカの感じで、何時も乗っているミラの窓を全開した時とは雰囲気が違う。第一周囲の人やクルマから見られていると言う印象で、ちょい恥ずかしい。美人が大勢の男性からの視線を意識するのと同じ感覚??(私の推察だけど)かもしれない。でも、こんなクルマで郊外を走るのは爽快なんだろうと、短時間の走行だったけれど分かる。ジロジロ見られているのは、確かにコペンは美人の一人だ・・・・・

 ジレンマはこれから始まった。コペンの良さは良く分かったけれど、下取り価格が3万円と言うのがどうしても引っかかるのだ。娘達にミラをやるから乗ってみるかと尋ねても、「オートマでないもんね」と一言でアウト。孫たちはまだ中学生で対象外だし。
 いくらスピードを出せると言っても、近くの高速道路での制限速度は70km/hで、空いている時間帯で1km位は100km/hを瞬間的に出せるのが関の山だ。中国道や名神高速まで行けば、そこそこ走ることが出来るが、それは今のミラだって可能だ。例えは、服装でもTシャツで過ごすか、オーダーした流行の服を身に纏うかの差かもしれない。所詮クルマ道楽に過ぎないのかな。移動手段としてクルマを見た場合なら、13年前のミラだって何の不自由もない。それがたった3万円の値打ちしかないとなった時に、どうしてもやり切れない気持ちを抑えることが出来そうにないのが難しいところだ。購入資金は、幸いにも家計に影響を及ぼさずに済みそう。だからと言ってと、また3万円にこだわりがあるのだ。このままでミラに乗っていても、買い替えする事無く、カーライフをエンジョイして終える事が出来る筈。

 昼間の気温がようやく30度を切ってきた。もう10月、走るのに最適な時期だけど、長い間走っていないから、6kmもヤバイ。家の周囲のコースを走ってきたが、たった1.7kmだけど、長距離を走った時のように大腿部が痛くなってきた。それでも、もう4回走れたので、ぼちぼち6kmのコースを走ろうか。それでも天気予報では、後一週間は平均気温が高めだと言っている。下取り価格など気にしないで、マイペースで行こうか。   (2007.10.03 亀野 稔)