第11回

「はなみずき」さんへ
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いつも御世話になっている児玉先生と吉田さんとの有泉での与論献奉
 泉大津のはなみずきさん。「ヨロンマラソン・つれづれ」をお読み頂き、有難うございます。サイトにコラムを載せて頂き始めてから、最早2ヶ月が過ぎましたが、与論島の方々からは何の反応も無く、少々自信を無くしかけていましたが、昨日(8月9日)始めてゆんぬ掲示板に「はなみずき」さんの書き込みがあって、読んで頂いているのだと言う実感と、そして、少しは勇気付けられました。ご返事をと思いましたが、長くなりそうなので、ご返事そのものをコラムにさせて頂く無礼をお許し下さい。
 私が与論島を始めて訪れたのは13年前の事で、その間に大勢の方々と知りあい、お付き合いしてきました。何は無くとも有泉(黒糖焼酎)をと、快活で気持ちの広い人ばかり。だから、下手くそな私のコラムに、「そうじゃないよ!」とかの突っ込みが入るのではないかと覚悟していましたが、全然無し。そうなんだ。ここの舞台は与論島なので、関西ではないのだ。突っ込みを期待するのが無理なんだと、ようやく気が付いたところです。


広い広い百合が浜で一人、小さな星砂を探す
 ところで、はなみずきさんは走られるのでしょうか?もし走っていらっしゃるのでしたら、いえいえ走らなくても結構です、一度与論島へ足を運んで下さい。 多分、一目で与論島のとりこになってしまうでしょう。与論島は海に浮かんだ珊瑚礁の小島。明石や大阪湾などと同じ海なのに真っ青に輝く海は、何時まで見ていても見飽きる事はありません。観光に来られた人達の殆どは、周囲23kmの狭い島を駆け足で通り抜けて行かれます。2日ほど滞在し、次の島へ去ってしまうのは、本当に勿体ない!!

 小さな乗合バスが通る道から海岸へ歩いていけば、そこは所謂「プライベート・ビーチ」では無いけれど、誰もいない真っ白できめの細かい砂浜が広がり、誰の足跡も残っていないのが不思議な位。足元には何処までも透明な海水が、砂の上に新しい模様を書きこんでいき、沖のほうへ行くに従ってウルトラ・マリンブルーの色に染まる絶妙なハーモニー。遠く白い飛沫が上がるのは珊瑚礁。自然の防波堤になっていて、太平洋の荒波をしっかりと受け止め、180度に広がり、轟々と遠鳴りしている・・・・・そんな景色の中にいると、時間が経つのを忘れてしまうのです。その景色を見るために、気が付けば13年も過ぎてしまいました。


さとうきび畑。この子達の上に絶対無用の「鉄の雨」
今年連れて来た孫は、視点が違っていて、足元の砂を掬っては手に乗せ、にらめっこをしていました。その中から、何物をかを見つけたと言って喜んでいました。小さな星型をした星砂を探し当てたみたい。これを持っていると幸運が来るのだとか。広い広い砂浜で、どの位の幸運が散らばっているのでしょうか。でも、よしんば見つけることが出来なくても、ここにいる事が既に幸福なんです。

島の殆どがさとうきび畑。森山良子さんが歌う「さとうきび畑」の、ざわわ、ざわわ、ざわわの世界が広がっています。私の父も「あの日、鉄の雨に打たれ死んでいった・・」のでした。今は、太平洋からの「風が通り抜けていくだけ」・・・・・ (2004.08.10)