第20回

その後の魚の目
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この小さな島から全ての物語が始まる


スタートすぐの茶花の図書館への三叉路の仲良しの犬、尻尾を振って愛想を振りまく


翔龍橋からの遠景、マラソンの時はゆっくりと見ている閑など無い


美しい皆田離の風景もマラソンコースからは遠くからチラッと見るだけ
 今年のヨロンマラソンで魚の目に悩まされた事は、度々取り上げて成績不良の言い訳に多用してきた。(第1回、3回、5回など参照)今年3月のヨロンマラソンまでは、魚の目が出来た事が無く、初めての症状だっただけに、どう対応したら良いのか分からず、最悪の状態になるまで痛いのを我慢して走っていた。第一、それが魚の目と言う事さえ知らずに放置していたから当然の結果と言えるだろう。

 10月になって気温も随分低くなってきた。真夏日の続いた頃の33℃辺りから10℃以上下がって今日は20℃、暑い事を言い訳に出来なくなってきた。出遅れてしまったが、体育の日から15km走にまで漕ぎ付けた。ヨロンマラソンで言うなら、茶花をスタートして翔竜橋を登って駆け下り、百合が浜を右手に眺めながら通り過ぎ、皆田離付近に到着した所。折り返しまではまだまだ遠い。

 いつもの事だけど、一人で走っていても結構いろいろな事に出会う。台風で駄目になったのかと思っていたキンモクセイも、黄色い花と良い香りを付けているが、北からの強風が折角の匂いを飛ばしてしまって、強風で悩まされた今年のヨロンマラソンを思い出してしまう。もう小、中学校の運動会シーズンも終わり、静かになったと思ったら、道端から「ドカーン」と大音響。田んぼの稲の雀脅しで、雀よりも人間様がビックリしてしまう。

 途中で信号待ちしていたら、自転車に乗った女性が声を掛けてきた。
「あんた元気やなぁ!どこまで走って行くんや?そんなに汗をかいて別状無いんか?フーン、1時間半も走らんで良いんや。半時間で充分やでぇー。ところであんた、一体何歳になったんや?73だって!それやったら100歳まで生きられるでぇ。今日は近くのコンビニが開店するさかい、何ど飲む物買ってやろう、一緒においで・・・・・」
 何とも親切でお節介なおばさん。参考までにお年を尋ねたら61歳だとか。

 女性の誘惑にも負けずに15kmを走って帰ってきた。幸い魚の目は別条無さそう。
 実は、今年の夏の間にきちんと治してもらおうと思って、皮膚科のお医者さんに診てもらったら、凍結手術と言って、ドライアイスで数秒間冷やす方法でやってくれた。3週間で直るだろうとの事だったが、目玉の所が何時までも消えないし痛い。医者は「寝たきりになれば直ぐ治る」と薄情な答えだ。そりゃーそうだけど・・・

 例のかかり付けの悪口医者に、ついでの機会に診てもらったら、今度はメスで硬くなった皮膚を削ってくれた。「これで駄目なら、又削ってやるが、とにかく暫く様子を見よう」この先生の持論で、又もや「マラソンが健康に良いと思ってたらあかん・・」と説教。

 この頃は便利が良くなって、魚の目についての治療法を「Google」で検索したら直ぐに答が出てきた。それに拠ると、悪口医者のやり方が正解のようだ。お陰で今は僅かな痕跡を残すだけになってきた。悪口医者などと、あんまり悪態をつくのはよそう。とにもかくにも、今は痛くないし、この調子だと、今年のヨロンマラソンの二の舞を演じなくて済みそう・・・だと思う。(冷凍手術は、主にいぼに適用するとの事) (2004.10.13 亀野稔)