第26回

ウイスキーでは無いけれど
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ようやく与論行きに搭乗
(鹿児島空港での乗り換え)


与論の珊瑚礁が見えてくる
(飛行機より撮影)


道端のハイビスカス
明石ではもう咲かない


大げさな・・・(楽園荘の歓迎)
 ウイスキーは蒸留してから長い年月を経てから美酒としてコップに注ぎ込まれる。魅力的な琥珀色と香りは、気の長くなるような年月が醸しだす。よければグラス片手に目を通して頂ければ、ひときわ味わい深いのではと勝手に決めているが、11月22日から25日までの与論島滞在中の、これは物語です。

 25日の夕刻、大阪に帰り着いた途端、急に寒気が襲ってくる。与論島の午前中の気温は25℃。少しだけワープしたらこの状態だ。本当に日本は狭くなったと感慨に耽っていたら、せかせかと歩く人の大群に圧倒されそう。のんびりマラソンと、のんびり生活にどっぷり漬かっていた後だけに、スイッチの切り替えを急がなくては・・電車に乗り遅れてしまう。
 名にし負うせっかち大阪人の中に混ざって流されるように電車に乗っても、やっぱり違和感がいっぱい。第一、電車の座席の座り方がなっていない。成長し過ぎた長い足を思い切り通路側に投げ出している野郎ども。負けじとばかり膝を合わせるものの、その下側は「ハ」の字に大きく開いている女達。(あえて女性とは言わない)携帯は禁止されているのに3人に1人は使っている。以外なのは後の半分が本を読んでいて、残りはこっくりこっくりと寝ている。いずれにしても都会人は忙しいのだ。急にさとうきび畑のざわめきが懐かしくなってきた。数時間前までそこにいたというのに・・・・・
 帰るなり早々に強風が吹き荒れ、木枯らし第一号と報じられている。(11月27日)慌ててストーブを出し、灯油を買ってくる始末。どう考えても与論島との落差が大きい。恋しや与論島である。

 
京都府の福知山マラソンの地元が、23号台風の被害が大きくて中止になった事から端を発した(25回参照)今回の与論島一周マラソンだが、本当のところ、これで良かったのか気になるところだ。苦しんでいる地元の福知山市や、鬼伝説で有名な大江町、更に新潟中越地震の人達に申し訳ないないとも思ってしまう。でも、伴走を買って出て下さった古川先生の「震災の人に元気を送る」を掲げて与論島一周マラソンをとおっしゃってくださった事に勇気付けられ、やる気満々だったとは一寸単純かもしれない??

 正直言って、私にとっては3月のヨロンマラソンより良かった今回の与論島一周マラソンだった。どうも話が混乱しそう。フルマラソンだと島を約2周、ハーフだと一周。だからハーフマラソンとどう違うのだと思われるかも知れない。公式の大会とプライベートな手作りの大会(小会かな?)とスタート・ゴール地点の差。
 今は手作りが珍重される世の中だ。このような小規模でオリジナルに富んだマラソンが悪かろう筈は無い・・でも、誰にでも出来るものではないと言う事も良く分かった。たった一人で「与論島を走って一周したい」と言って走っても、一人だけの感慨でしかないだろうなと思う。

 与論島はそこからの展開が違って、まるで万華鏡を見るような思わぬ夢の世界が広がって行く素晴らしさを持っているのだとと断言してもよい。えらそうな事を言っているが、大勢の人の助けが有ってこそ実現した話。お礼を申し上げなければならない人達のお顔を思い浮かべながら、数日前の事だったのに、ずっと以前の物語のようにも感じてしまうのはどうしてだろう。

 随分前置きが長くなったが、やっとウイスキーに辿り着いた。でも、一気に飲みほすのではなく、蒸留したての原酒を樽に入れて熟成中の段階だ。新米記者もどきにノートに走り書きをしたものの、余りにも多くのエキスが有って嬉しい戸惑い中。やっぱり難しいもんだなー・・・・・

 次回には、「福知山からヨロン振替マラソン」?それとも「のんびりマラソン」?もしくは「なんちゃって与論一周マラソン」なるものの感激をお伝えしたいと思っています。(2004.11.27 亀野 稔)