第39回

ひな祭り
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我が家の雛人形 家内の手作り


和歌山県淡島神社の境内に集まってきた人形の一部


淡島神社の境内の石碑 「明るさに 顔 耐えている 流し雛」


与論島点描 今はキビ狩りの一番忙しい時期 にこやかにティータイム


与論島点描 刈り取ったキビの積み込み中 走り回るのはマラソンランナーだけではない
 女の子がいらっしゃる家庭では、もう雛人形を飾っておられる頃だろう。当明石では、3月3日になると早々に仕舞い込んでしまう習慣がある。婚期が遅れたら困ると言う昔の古いしきたりに拠るものだが、現在では通るまい。まだ幼い娘さんにしては、毎日楽しみに見ていたおひな様を取り上げられるような気がするらしい。次女の家でも「精一杯抵抗された」と、言っていた。
 毎年一度の行事だがら、来年には必ず同じ事をやるのだ・・・・・と、思っていたらそうではなさそうな気配に気付き、愕然とする。
 雛人形も、その主が大きく育って行って、やがて、3月がやってきても、もう取り出して飾られる事が無くなってくる時が必ずやって来る。一年、又一年の繰り返しが重なって、気が付けば遠い昔の話になってしまう・・・・・
 和歌山県の淡島神社をご存知でしょうか?いろいろな理由で、もう飾られる事が無くなった人形が全国から集まって来て、3月3日のひな祭りの日に神主さんのお祓いを受けて小舟に乗せられ、太平洋に流されてしまう行事で有名だ。
 和歌山辺りでは、昔、お釈迦様の住む彼岸へ行って修行するようにと、老僧を小舟に乗せて太平洋へ送り出した。それも僅かな水と食料を積んでいただけと言うから、二度と帰って来れないのは目に見えている。姥捨て山が海に変わっただけで、小さな舟に乗せられた老僧。華やかな雛人形に、もしも心あればどんな心境だったのだろうか。多くの人形は、大事に保管されていたので、何処も痛んでないのが余計悲しい・・・・・

 ひな祭りの時期が近づいてくると、家内が持っていた人形を、この淡島神社へ持って行った事を思い出す。
 10年前の大震災の時に、箪笥の上に置いていた人形が、ケース諸共家内の頭を直撃してしまった。硬いケースの角で目の上に当たって出血。押さえていた掌に真っ赤な血がべったりと付いているのに気付くまでかなりの時間が経っていた。夜が明けてから近くの病院へ行ったが、非常灯しか点いていない真っ暗な院内に、大勢の人達が応急手当をしてもらうのを待っていた。幸い、家内の傷は5針縫ってもらうだけで済み、後遺症は無さそうだ。
 半壊の家の修理が終わってから、この人形を淡島神社まで持って行った。壊れたケースも元通りに修理していたのだが、神社では人形だけしか受け付けてくれない。境内のいたる所に持ち込まれた綺麗な人形が並べられていて、持って行った人形が、少し身分が違うと思われるくらいでかわいそう。

 ひな祭りから3日後は、いよいよヨロンマラソン。毎年、この時期に合わせて体調を整え、最善を尽くそうと思ってやっている。けれど・・以前にも触れたが、どうも年貢の納め時が近づいて来たことを意識してしまう。来年はおろか、来月の事だって、いや、明日の事も、誰も確約してくれるものでは無い。
 毎月、一度通う医院の待合室で、老人性膝関節症という膝痛の解説を読んだ。40歳から50歳になって膝の痛みで困っている人は多いと言う。その治療法がいろいろ記載されていたが、筋力アップが効果的だともある。私の膝の痛みの原因で当て嵌まるのはO脚。これは手術すれば良いとも言うが、私の場合は??医者に相談したら「あんたのは、走らなかったら直ぐ治る」と、いつもの決まり言葉が返ってくる。筋力トレーニングは?と尋ねたら「それだけ走っているのだからトレーニングになるのだけどなぁー」と、途端に歯切れが悪くなってくる。

 今、20km走を隔日にこなしているが、42.195kmをどうして走り切ろうかと悩んでいる。何度も言うようだが、今度は本間物の年貢納めかも知れない。昨年は魚の目、今年は膝の痛み。満身創痍とはこう言う事か?一難去って又一難か??
 ヨロンマラソン直前で、一寸弱気発言で申し訳ないが、何事も有限。地球温暖化とCO2との関係と同じテーマだと言ったまでの事。エントリーなさっているランナーの皆さん。あまり気にしないで、どんどん先に進んでゴールして下さい。私はゆっくり行きますから・・名前の亀さんの通りに・・・・・・・・・・(ゴールまで)

 「一期一会」が、ずっしりと重く感じてしまう今年のひな祭りの頃・・・・・
(2005.02.23 亀野 稔)