第50回

マラソンと健康との関係
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琴平神社からの遠望 左手の翔竜橋からのS字状カーブを経て右手がひまわりキッズの待つハキビナ


ゴール情景 草色のキャップの学生が待ち構えていてチップを外してくれる


完走パーティー 茶花小学校の児童達の吹奏楽で始まる なかなか迫力がある


完走パーティー 最後は舞台いっぱいになってカチャーシーの乱舞


与論島点描 赤い夕日に染まり長かった一日が終わる


花2題 完走したランナーの栄光を称える「極楽鳥花」


同じ黄色でも 花を見ると和んでくる

 フルマラソンを走っていて、実にいろいろなトラブルに見舞われている、と言うより、フルマラソンには何がしかの故障は付き物と考えた方が無難だ。
 それは練習の時から付いて回ってくるからやりにくい。大会への参加を決めてから本格的に走り込みを始めるのだが、前回のマラソン大会からの月数が空いたら大変だ。ランナーと言えども練習をやらなかったら唯の人。気持ちは颯爽と空気を切り裂いて突っ走るのだが、現実とのギャップは厳しい。1kmも走らないうちに膝が何かを訴え始めるのだ。だましだましでソロソロ・・その積み重ねで10km、15km、20kmと距離を伸ばし、何とか30kmはこなして大会に備えるが、いざ、スタートしてみると・・・・・

練習ではクリアーした筈の20kmを過ぎてから出始める足腰の痛みや、足の豆。限界を超えると、ひどい時には痙攣を起こしてしまい、どうにもならない。ゴール後にも、おまけに数日間は残る筋肉痛とくると、何でこんな事をやっているのかと思うが、全身から痛みが消えていくに従って、次の大会はどうしようかなどと考えたりしている。実に単純で健忘症では無いのだろうか?それともイメージ・トレーニングが上手に出来ていて、この次には颯爽とゴールする姿を想像してしまうのかなぁー・・・・・

 私の今年一年間は、持病とも言える膝痛や魚の目が悪さをして、コラムにも何回も登場してお騒がせして見苦しい限りだ。(ごめんなさい)
 このコラムにしても、練習が如何にしんどいとか、あの時の大会でこんなエライ目に遇ったり、あっちやこっちが痛かったなどの話ばっかりのような気がする。本当は、それでも走っている事、走り続ける事が大切なんだろうし、多くの障害物を取り除いて下さる善意の人達に支えられて、数々のストーリーが出来上がっていくのだ。

 ヨロンマラソンでは、所謂35kmの壁は翔竜橋の急坂が厳然として控えているが、直ぐその1km先のハキビナから伴走してくれるひまわりキッズの存在は、まるで天使様なんだ。  
 ヨロンマラソンでしか味わえない特上のサービスは、ゴールして直ぐに、待ち構えている学生たちがシューズのチップを外してくれるなんて、勿体ない感じで、ヨモギ汁で暖めてもらってからのマッサージとくると、ここまでやってもらっても良いのかなと、何時も感謝、感謝。暖かい「うにスープ」も疲れた体に優しい。仕上げは完走パーティーでの与論献奉とカチャーシーで我を忘れ、体の節々の痛みも何処かへ飛んで行く・・・・・

 風邪や腹痛も大きな問題で、体調の100%コントロールと言うのも難しい。白状するが、昨年のヨロンマラソンの前日には、パナウル診療所で古川先生のお世話になっていた。お腹が張ってお粥しかのどを通らず、診察の結果は、胃腸の動きが鈍くなっていると言う。頭の働きの鈍いのはわかっていたけれど、とにかく点滴をしてもらって「この調子では、明日のフルマラソンは無理」との先生の診断だった。マラソン当日の朝食のお粥も初体験。カーボローディングに有効なバナナもパス。これではスタミナなど付く訳ない。結果は自己最悪の、5時間半オーバーでのゴールとなったが、とにかくゴール出来たのは、ラッキーとしか言いようがない。

 マラソンであれだけ方々で痛い目に遇っているのだから、少なくとも健康に一番良いとは言い難い。むしろ弊害が有ると思っていても間違いじゃなかろう。掛り付けの医者も「マラソンが体に良い筈は無い」と、繰り返し警告を発していたが、今まではそれを聞き流していた。しかし・・・
 走っていたら、即それが健康の証明ではないと言う事が起こった。定期的に受けている健康診断の結果が黄信号と出たので、掛り付け医から紹介状を貰って大病院で精密検査をする羽目になってしまった。今まで縁の無かった大病院では、勝手が分からずに面食らう事が続発だ。(ひょっとすると、私がおかしいと思っていることでも、みんなの常識かも)
 第一、時間の観念が狂ってしまう。延々と待って、診察はあっという間に終わってしまうが、料金を支払う段階で、又待たされてしまう。横に座っていたおじいさん。「朝9時前から来ているのに未だ終わらん。この調子なら食堂で昼飯を食ってこなアカンや無いか」と、ブツブツ言っていた。私にしたって、ここでは対応出来ないので、又別の病院へ行く必要が生じてしまったが、その為の紹介状を貰うのに「月曜日に来てくれ」今日は木曜日だから4日間も待てと言う。
 お客様は神様では無かったのか。ドクターってのは、神様以上の存在だったのかと呆れてしまう大病院物語のお粗末・・と、「それを言えばお終いよ」は、虎さんの台詞だが、今はIT時代だ。たかが知れた紙切れを持ち歩くより、必要な詳細データなど、その気になれば瞬間的に届ける事が出来る技術を、何故医療現場に活用しないのか、大いに疑問を感じてしまう。

 ところで高橋尚子が、マラソンは自己責任でやりたいと宣言して、小出義雄コーチから離れ、独立すると発表した。尚子君も、あちこち故障して、ようやく大切な事が分かったんだ。その先には自己満足の境地が展けて来る事だろう。我が意を得たり・・である。
 何だかんだと屁理屈ばかりで、今回もヨロンマラソンとは関係の無い無粋な話に終始してしまった。(再度のごめんなさい)  (2005.05.14 亀野 稔)