番外編 44

2007ヨロンマラソン(その12) 那間小のおじいちゃん
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平坦と言われている百合ケ浜辺りでもアップダウンが・・


皆田から古里へのコースも上り坂 (大会翌日の撮影)


リーフに砕ける白波が輝いている


翔竜橋からの遠望 (大会の日と違って海が穏やかで迫力不足)


出発待ちのひまわりキッズ達 準備運動も怠らない


春日点描 明石公園でのポピー

 アップダウンとカーブの多いヨロンマラソンのコースの内で比較的にフラットと言われているのが百合ケ浜沿いで、確かに大きな坂は無いけれど、ボチボチ足に疲労がたまり始める頃だ。やっぱり上り坂があるじゃないかと感じてしまう。その手前の民族村の前の道が結構長くて緩いが下り坂になっている所を楽に走れたのが嘘のよう。
 大金久海岸辺りで、もう折り返して来たトップのランナーとすれ違う。物凄いスピードに乗って走り過ぎる有様は大迫力。これから折り返しまで6kmもあるという事は、その差が12kmも有るのだ。がっくり!

 ぼちぼち疲れが出始めた時の特効薬は、やっぱり沿道からの人達の声援だ。一番良く効くのは名前を呼んで下さる場合。あれ?こんな所に私の名前を知っておられる人は誰だろう?顔音痴の私には辛いところ。時々「那間小のおじいちゃーん。がんばれー」と声が掛かる。 とうとう那間小学校での顔を認知されたのかなと思ってしまうが、名誉な事だ。
 折り返しのランナーの数がだんだんと増えてくる頃にやっと皆田海岸から直角に曲がる古里の入り口辺りには何時も楽園荘のマサ子さんをはじめ大勢の人達が応援して下さっている。ここでは「那間小のおじいちゃん」とは言わずに「亀野さーん、がんばってー!!」
 何故かここでは足が軽くなってハイタッチして「行って来まーす」と威勢が良い。本当のところ、ここから折り返しまでのコースは何回も試走しているので気分的には楽。フルの折り返しのランナーだけだったのが午前10時を過ぎてハーフのランナーが反対側を大勢通り抜ける。時々顔見知りの人とすれ違うが、ここではハーフのランナーの足取りの軽さが際立って見える。田中教育長の奥様があちこちで応援をして下さる。まさに神出鬼没だが有り難い話。例の「那間小のおじいちゃーん」の掛け声も度々。この辺りは那間小学校の通学エリアだから、顔を覚えていて下さるのだろう。

 花のプランターがコースを二つに分けるように並べられて暫くすると、やっと折り返しの三角錐の標識が見えて来て・・それを軽くノックしてくるりと向きを変える時の気分は何と例えたら良いのだろう?まだまだ折り返しへ向かっているランナーがいる事に少しは安心感も交えて、出来ればゴールまで抜かされる事が無いようにと願う気持ちが行き来する。そのくせ、24kmからの給水所からは水、バナナ、梅干、それとスポンジの四点セットで小休止するようになってしまった。梅干の想い出は、数年前の宇勝海岸の一度下って又上る意地悪コースの途中で、一人のおばあさんが笊に梅干を入れたのを手にして座ったままで勧めて下さったことがある。酸っぱいかなと思いながらも一つ頂戴して口に入れたが・・全然酸っぱくなくて元気が出てきたように感じた事がある。
 ボランティアの方々にお礼を述べて、2.5km先の次の給水所まで・・だんだん徐行運転の雰囲気になってきた。練習では30kmまでは上り坂を含めて距離に対してバテナイように脚力をつけて来た筈なのだから・・と信じて走っているが、それも限界が近づいてきたようだ。29km辺りの百合ケ浜の給水所では痛み止めのスプレーのお世話になるようになってしまった。これとても、この効果は1km程しかもたない?確かに即効性は有るが、持続性が欲しい・・・・・

 30kmの標識を見て一安心。ここから先の上り坂は歩いてもしかたがないと決めていたポイントだ。そう思って見ると、何と上り坂の多いコースなんだろうといやになって来るが、怖いのは平らなコースでも上りに感じてしまう事だ。赤崎を過ぎて民族村の前のダラダラの長―い上り坂は、電柱一本分毎に走りと歩きを交えて誤魔化すが、前浜からの翔竜橋への急勾配の上りは如何ともしようがない。でも南東からの強風が背中を押してくれるのが有り難い。もう少しで上り坂の頂上だという手前からは、ええ格好して走って行く。
 ここの給水所の名物のヤギ汁サービスには大勢のランナーが集まってテントの中で味わっているようだ。時計を見ると予定の正午から約10分程遅れているのでヤギ汁どころではない。ひまわりキッズで待機してくれている優衣や付き添いの家内の事が気になって来る。しかし好天に恵まれた翔竜橋の坂の上からの景色の素晴らしい事。与論城祉からの崖の急勾配の樹の葉がキラキラと輝いているし、海岸に寄せる波と海の蒼さのコントラストも見事。今までで見た一番の光景だった。駆け下りると36km地点のハキビナだが、昨年からひまわりキッズのスタート地点が1km程ゴール寄りに変更になったとか。ここからの1kmは随分と長く感じてしまった。約束の12時15分頃には到底間にあいそうも無い。遅刻だ・・・・・   (2007.04.22 亀野 稔)

(私的情報) 5月10日から22日まで与論島へ帰ります。どこかで出会ったら宜しく!!